虹が晴れる

May everything be there.

回復

今年の1月からヨガに通っている。強めの不安を抱えがちな性格と運動をしない生活から、いよいよ無視できない不調が体に出るようになっていた。人の勧めがあり、自分では到底寄り付かないだろうヨガスタジオに通うようになった。

それまでに2年間、自主的に呼吸瞑想を実践していた経験が足掛かりとなり、先生の言うことはすんなり受け入れることができた。ちょっとしたストレッチと不安の緩和のための会話を先生とくりかえしていく。一般に想像するヨガとは少し違ったものかもしれない。

そういうことを隔週でくりかえしていると、ストレスや不安が湧きあがったときの対処が徐々にできるようになり、ぐったりして何もできない状態からの回復が早くなった。体調の波はおだやかになり、長く悩まされている肩こりもいくらかやわらいできている。ほとんど感覚がなくなっていた肩甲骨まわりの筋肉を自分の意思で動かせるようになり、少しずつだが体がいい方に変わってきている実感も感じられている。人から「元気になってきましたね」と言ってもらえるのはくすぐったいうれしさがある。

そして今では、ストレスや不安、心の不調はなくならないものの、崩れない安定感を欲しいと思うようになってきた。筋肉の感覚が戻ってきたとはいえ、意識しない状態ではまだまだ強い猫背によって体に負担をかけ、それがストレスをかけ体力を奪ってしまう。そうならないために背筋を整えて安定を得たいということである。この話を先生にしたところ、やはりけっきょく背筋を整えるということは背中だけでなく、腰や足の筋肉も整えることに繋がっており、ある程度は筋肉を鍛えてあげる必要があるという。これまでにも同じ話は何度も聞いていたが、今回改めてその必要がありますねと先生と話し、今後はもう少し体を動かして筋肉をつけていきましょう、そのときそのときのようすを見ながらね、ということになった。心を整えるには呼吸を整える必要があり、呼吸を整えるには体を整える必要があるのだ。

プロが自分の話をゆっくり聞き、体もしっかり見てくれる安心感がわたしにはとても大切なものになっている。

これを書きはじめるとき本当は、ぼんやりした日常でどうしたらいいかわからないでいる気持ちを書いてみようと思っていたのだが、気づいたらヨガの話を書いていた。