虹が晴れる

May everything be there.

ジャム

固形の果実入りジャムが苦手。

小学3年生あたりから朝食はパン派だった。家族はお米を食べていて、ときどき食パンだったが、いつしかあたしだけ食パンを食べる生活になっていた。

食パンには決まってマーガリンをぬって、トースターで焼いて、いちごジャムをつけて食べる。ジャムは果実入りの甘いやつ。母親が買ってくるものをそのまま使っていたから、自分で好んで食べていたわけじゃない。学生の忙しい朝の時間に、好きも嫌いもあまりかまっていられないのが、そのまま続いたんだと思う。

それから長い間、同じジャムでパンを食べてきて、さいきんようやく、今ごろになって、果実入りのジャムが苦手なことに気づいた。ジャムなのに崩れそうな固形が混じっていて、スプーンでパンにぬるときも延びなくてぬりにくいし、せっかくトーストされてきたのに、それを崩してしまうようで、なんだかパンに申し訳なくなる。食べるときも、そこだけ極端に味が濃い。それが良くてポジティブに果実入りにしているのだとは思うのだけど、あたしとしては、延ばしたジャムでじゅうぶん甘みは間に合ってるし、何より強烈な味はあまり好みじゃない。たとえば、ケチャップも苦手だったりする。

そろそろパン食、飽きてきたかも。