虹が晴れる

May everything be there.

2021年1月11日(月)FF15

11 月くらいから遊んでいた FF15 をクリアした。DLC まで含めて、いちおう最後まで見たことになる。私としては FF に期待したほどの満足には、わずかに及ばなかった。しかし、これを FF 以外にできたかというとそれは難しいように思える。

FF は常に先端であることが求められる。FF15 はシリーズ初のオープンワールドを採用したことや、前日譚になる映像作品との切り分け、発売後に配信された DLC の構成など、ひとつのゲームに止まらない大規模なやり方を今風なやり方と混ぜ、それを FF として着地させた点で、FF15 は 先端であることが求められる FF のナンバリングとしてやり通したと言えるのではないかと思う。

もちろん残念だった部分もある。アクション性が高く、速いスピードで展開する戦闘システムは、戦闘に参加する人数が多いことと相まって、なんかごちゃごちゃしていて何にも見えずイライラした。そういう時はたいてい適当に攻撃ボタンを押し続けて様子をみることしかできない。

HP が 0 になっても死なないとか、何らかの理由で、戦闘中に最大 HP が減るとか、MP は回避と主人公の特別なアクションで消費するなど、お約束のシステムをぶっ壊しに来たのも混乱した。そもそもそれに対する説明が一切なく、それによっておなじみのポーションエーテルなどのアイテムの効果もすべて従来のものから変更になっている。慣れればいいものではあるけれど、気持ち良くない。

これは少しネタバレ感もあるのだけど、オープンワールドと言いつつ、物語が中盤に差し掛かると急にリニアな進行に切り替わり、それ以後はほとんど何も自由が効かずシナリオを進めることしかできなくなる。その事態を解消するのは特定のポイントから不思議な力を使い、オープンワールドを自由に動ける時点まで戻ることなのだが、それをやったらオープンワールドであることの意味が薄くなってませんかとは正直思った。シナリオ自体も後半はご都合主義的な場面の切り抜きで展開されていく感が否めなく、シナリオとオープンワールドとでどう折り合いをつけるかの問題に、最終的にこういう形で決着をつけるしかなかったのだとは思うが、設計がうまくできていないと感じた。そもそも FF15 は、完成までにかなりの苦労があったタイトルだったようであり、このあたりからその苦労を想像してしまう。(FF15 はもともとは FF13 の派生作品として作られていたものの、プロジェクトが大きかったために会社からナンバリングを名乗らされることになったり、制作が長引いたことで発売時期の問題でプラットフォームが PS3 から PS4 へ変更されたり、さらには途中ですべて白紙にして作り直したりと、完成までにかなり苦労のあったタイトルだったようである。詳しくは検索すれば出てくる)。

なんだか FF15 について長く書いてしまった。疲れたのでこのへんで。