虹が晴れる

May everything be there.

2021年2月2日(火)マンション

散歩をおぼえたい。くりかえして、道をおぼえたり、季節のちがいを感じたり。そもそもは運動をして健康でいるためなのだけども。

少しの仕事をして、明るいうちに外へ出た。ふらふら向くまま歩いた。通ったことのない道へ入る。車一台が通れるかの住宅街の道。同じ方向へ歩く人に「見慣れないやつだな。このへんのやつじゃないな」なんて思われていそうだと感じながら、奥へ奥へ。

古い家、新しい家、こだわりの見える家、お金持ちそうな家、小学校、テニスコート、大きなマンション、古いクリーニングショップ、交番、郵便局。建物を意識して見ていたわけではないが、見たものを書き出したらそうなっていた。ほかのものも拾えるように散歩をくりかえそう。

ひどい言いようになるが、家々が並ぶだけの、地味でそのままの場所が、東京にもたくさんあるのだと思いながら30分ほど歩くと、それとは構えのちがう大きなマンションが突然現れた。100世帯以上が入っていそうな大きさで、見た目からするに少なくとも平成に入ってから建てられたのだろうという洗練を感じるマンションだった。へぇ〜どうしてこんなに急にこんなところにぃ〜と左側を眺めながら進んでいると、今度は右側に同じ規模のマンションが見え、あらぁ〜と見上げた目を前に向けてみれば、わずかに登った坂道の両サイドに巨大なマンションが立ち並び、その真ん中に道路と青空が抜ける、そこだけ切り取ったようにつくられた場所に出ていた。

はぁ〜こんな場所もあるんだな〜。まぁあるよな東京にだって。そこは知っていたようで、その実、体感はしたことがなかった東京の人がたくさん住む場所だった。

ここまでだいぶ歩いた。天気が良く、気温もそこそこあるなかを、冬コートを羽織って歩いていたものだから、じんわり汗の気配も感じていた。この先に進むと、来た距離ほどは行かずともさらにだいぶ歩かないと駅のある場所へは行けなさそうだと、地図のアプリで確認する。マンションを隔てる道路の脇にバスが停まるのが見えた。ちょうどその後のミーティングの知らせがSlackに来ていたのもあり、バス停から最寄りの駅まで戻った。

長すぎだ。